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【ライトノベル】2010年度ベスト

2010年12月29日 17:37


 こんにちは、mayaです。
 今年も残すところ、あと二日です。そんなわけで、2010年に聞いて、観て、あるいは読んで良かったものについて、そろそろ簡単なメモでも残しておこうかなといった感じで、ここにまとめていきたいなと思います。まずはライトノベルに関して――


【2010年 ライトノベル・ベスト】


 
フルメタル・パニック!11  ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)
(2010/07/17)
賀東 招二

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フルメタル・パニック!12  ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫)
(2010/08/20)
賀東 招二

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◇賀東招二『フルメタル・パニック! 11 ずっとスタンド・バイ・ミー(上)』、『フルメタル・パニック! 12 ずっとスタンド・バイ・ミー(下)』(富士見ファンタジア文庫)

 2010年度、ライトノベルの最大のニュースといえば、この《フルメタル・パニック》シリーズが完結したということに尽きるのではないでしょうか。何しろ、最初の「戦うボーイ・ミーツ・ガール」が出た頃にはまだ学生だったわたしが、今ではもうすっかりおっさんですよw 一緒にこの作品を語らっていた友人たちなんか、すでに家庭を持っていたりもするし……何というか、時代の移り変わりといったものを感じさせます。
 まあ、それはともかく、まだライトノベルというジャンル名さえ定着していなかった時代――《スレイヤーズ》シリーズや《魔術師オーフェン》シリーズを抱えていた富士見書房が全盛期を誇っていた頃に、本作はスタートし、当時ピークを迎えていた早川の《星海》シリーズの新刊がいつまでたっても出ないという状況を横目に見つつも、電撃から発表された《ブギーポップ》シリーズとラノベレーベルの覇権を争いながら、あっという間に12年の時が過ぎ、こうして、ついに完結がなされたわけです。
 昔からの読者にしてみれば、まさか、その間に富士見ファンタジア文庫の装丁が変わってしまい、新装版を改めて買いなおす羽目になったりだとか、同じくVHSやDVDで購入したアニメをブルーレイボックスで買いなおす羽目になったりだとか、そのアニメのふもっふを制作した京都アニメーションがこんなにメジャーになってしまったりだとか、あるいは『RPGマガジン』のざしきわらしさん(=THE四季童子さん)が画集を出したりだとか、このシリーズにまつわる物事がこれほどに大きく展開していくとは予想だにしていなかったはずです。
 とはいえ、賀東さんはすでに新シリーズに着手していて、『コップクラフト』(小学館ガガガ文庫)がすでに2巻まで出ています。きぬたさとし名義でゼータ文庫から出していた『ドラグネット・ミラージュ』を改稿した作品で、今後は、警察小説に挑戦というわけで期待も大いに高まります。新しい十年はもうすでに始まっているというわけですね。


 
“菜々子さん”の戯曲  Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)
(2010/07/31)
高木 敦史

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◇高木敦史『菜々子さんの戯曲 Nの悲劇と縛られた僕』(角川スニーカー文庫)

 2010年度にデビューした新人さんの作品で、一つだけ選ぶとしたならこちらかな、と。というのも、本田誠さんの『空色パンデミック』(ファミ通文庫)は『このラノ』や各種レビューサイトなどですでに取り上げられているし、朝田雅康さんの『二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない』(集英社SD文庫)はちと癖がありすぎるし……
 そんなわけで、発売前に作品の全文がスニーカー文庫の公式サイトにアップされるといった前例のない売り方をした本作については、そんな無謀な商売の仕方を受け入れた作者さんの度量といい、さらにこのいかにもラノベらしくない作風といい、まあ、色んなところに敬意を表したいなと思うわけなのです。
 そういえば、今年はどういうわけか、新人さんが次々と「信頼できないヒロイン」を発表するというシーズンになったみたいで、他にも、間宮夏生さんの『月光』(電撃文庫)、あるいは一肇さんの『くるくるり』(小学館ガガガ文庫)なんかも、ベクトルはややちがいますが、そんなジャンルに入れていいんじゃないかと思います。
 ちなみに、どうもスニーカー的にはこの《菜々子さん》シリーズを看板に持ってきたいようで、そんな意味でも期待をしています。

 
 
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫)とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫)
(2010/10)
鎌池 和馬

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◇鎌池和馬《とある魔術の禁書目録》シリーズ(電撃文庫)

 説明は不要でしょう。2009年のアニメ化にはじまり、2010年は、スピンオフした漫画の『とある科学の超電磁砲』(電撃コミックス)のアニメが大ヒットしたこともあり、この二年間、ずっとコマーシャルを打ちっぱなし、作品も走りっぱなしで、おそらく、現在、最も売れているライトノベルといったらこのシリーズ――わたしもアニメのレールガンに魅了されて、ついに原作と漫画を全て揃えちゃいました!w 御坂と妹たちと、あと何より打ち止め可愛いよ、打ち止め!!w
 と、まあ、そんなふうに実は、打ち止めラブ宣言をしたかっただけなんですけどw……、2010年度のライトノベル原作アニメといえば、メジャーどころを上げてみると、《デュラララ》シリーズ、《化物語》シリーズ、《バカとテストと召還獣》シリーズなどがあったわけなんですが、やっぱり本作は頭一つ分だけ、抜けていたんじゃないかな、と。
 個人的には、一方通行さんと打ち止めさえ出てくれれば、それだけでハッピーだったりします。浜なんとかさんはどうでもいいので、よろしくお願いします(おい)。


 
サクラダリセット4  GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫)サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫)
(2010/11/30)
河野 裕

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◇河野裕《サクラダリセット》シリーズ(角川スニーカー文庫)

 ここ最近のライトノベル作家さんの中で、キザったらしい文章を書かせたなら、この作者さんの右に出る人はいないはず。おそらく、杉井光さんも、犬村小六さんも霞んでしまうほどじゃないでしょうか。昨年までは、てっきり乙一さんコースを進んでいくのかなと思っていたのだけど、今年に入って、一気に三作もリリース。もしかしたら、今、スニーカーの稼ぎ頭となっているのかもしれません。
 とはいえ、全体的には「能力」の設定がまだ甘く、そのせいで伏線の張り方やストーリーの転がし方も強引に展開しがちなところが多々あったりするわけですが、そんな瑕疵が気にならないくらい、きれいな文章だけでしっかりと読者を魅了してしまう力強さも持ち合わせています。ライトノベルではなく、ラブロマンスを書かせたなら、間違いなくセカチューのフォロワーになれるといった実力があるだけに、もしかしたら、そろそろ小学館あたりが動いてもおかしくはないんじゃないか、とw
 とりあえず、1巻を読んでみて、続きにも興味を持ったなら、ためらうことなく、3巻まで一気に読むべし。個人的には、5、6巻あたりでさらに化けるんじゃないかな、と期待しています。


 
神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド)神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2010/07/22)
須賀 しのぶ

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神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2010/08/25)
須賀 しのぶ

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◇須賀しのぶ『神の棘 1・2』(早川書房)

 ライトノベルじゃなくね? ――という疑問はとりあえず脇に置いておきましょう。
 須賀しのぶさんといったら、コバルトの《流血女神伝》シリーズがあまりにも有名ですが、昨年あたりから一般書にも進出していて活動の幅を広げています。そもそも、《流血女神伝》シリーズ自体、少女小説というジャンルを超えた作品だっただけに、須賀しのぶさんの越境はむしろ遅すぎたぐらいだといっていいでしょう(もし、男性でこのシリーズをコバルトというだけで読んでいなかったなら、かなり損をしています。早く手に取った方がいいですよ)。
 昨年の『芙蓉千里』(角川書店)では、日露戦争時のハルピンにて女郎として売られた少女を描き、『本の雑誌』の2009年度ベスト10にもランクインしていました。とはいえ、須賀しのぶさんの作品をずっと追ってきた読者からすれば、《流血女神伝》シリーズなどでよく見かけたキャラクターと展開でもあり、ハードカバーで歴史小説に挑戦したという以外にはさほどの驚きはなかったといっていいかもしれません……
 しかし、この『神の棘』は少しだけ毛色が違います。何しろ、早川書房からミステリと銘打って出されている上に、ヒトラー政権時の歴史ロマンです。ナチスドイツを舞台にしていて、その将校と衛生兵を主軸に置いている時点で、凄惨な悲劇がすぐに予想できるわけですが、実際に二人には地獄のような現実が何度も突きつけられます。そんな運命をどのように突き破っていくのか――とにもかくにもハードカバー二冊という分量が全く気にならない怒涛の展開で本当に素晴らしい。惜しむらくは誤字が多いこと。あと、こちらは《流血女神伝》シリーズとは異なり、ややホモなことw(男性読者はちと敬遠するかなと……)
 2010 年度『このミステリーがすごい』13位にランクイン。同じく本年度の大藪賞にもノミネートされた作品。これから須賀しのぶさんがどんどん一般書でも暴れまくることを想像すると、来年度の飛躍が本当待ち遠しくて楽しみです。



◇その他

・朝田雅康、『二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない』(集英社SD文庫)
・犬村小六、《とある飛空士》シリーズ(小学舘ガガガ文庫)
・兎月竜之介、『ニーナとうさぎと魔法の戦車』(集英社SD文庫)
・本田誠、『空色パンデミック』(ファミ通文庫)
・間宮夏生、『月光』(角川スニーカー文庫)
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